図案つくーる:改
こぎん刺し図案 クリスマスリース
*フリーソフト『EDGE』使用 PCはWindows11にアップグレードしました。『EDGE』の導入と基礎編は《図案つくーる》ページをご覧ください
*できあがりサイズはDMC丸枠(内径17.5cm)
*布はコングレス70を想定
まず図案のグレー部分、一番大きな松笠模様をつくります
できあがりの作品を飾る刺繍枠は内径約17cm、コングレス70ですと70目/10cmですから70×1.7=119、縦横およそ120目の松笠の連続模様が必要となります
松笠柄は左右非対称がおすすめ
手持ちの松笠ファイルは100×100、これを150×150に変更
◆設定→キャンバスの大きさ変更(画像A)
松笠モドコをコピー&ペーストで増殖させる
増殖した連続松笠は今後も使いまわしたいので、一旦保存
◆ファイル→上書き保存(松笠ファイル)
松笠ファイルは閉じず、別に新規ファイルを作成する
◆ファイル→新規作成→150×150 (リース図案ファイルにする)
*松笠ファイルと新規ファイルはどちらも開いていて、下記のボタンで行き来できます。(画像B)
【←□ 前のウィンドウ】 【□→ 次のウィンドウ】
*前面に来たファイルが操作可となります。目的のウィンドウを1Clickでも前面に来ます。
(画像A)設定→キャンバスの大きさ変更
(画像B)
(画像C)中心から半径分が画面に
映っていれば切り取り可能
松笠ファイルを前面にし、まず切り取りたい円の中心点と外周に派手な色で印をつけます
◆カラーパレットにて、カラー0(背景色)を2色パレット右に置く
◆円形領域の選択を1Click、レ:横幅=縦幅 レ:背景色は選択しない レ:ドラッグ開始点中心
中心点を1Click→離さずに希望の大きさまでドラッグ(画像C)
…120目の円が欲しいので、半径60目分ドラッグです。
丸く選択されたら右Clickメニュー→コピー
(画像D)
(画像E)選択範囲除去
◆【□→次のウィンドウ】ボタンで新規ファイルを前面にし、右Clickメニュー→”貼り付け”
…大きな丸い松笠ができます。グレーに色塗り。(画像D)
◆円形領域の選択を使って中心を小さく丸く選択し、右Clickメニュー→”選択範囲除去”で一気に消す(画像E)
…ドーナツの松笠ができます。
カラー0(背景)を白に変更
◆カラーパレット右下2色パレット左にカラー0を置き、スライダーで色を変更する
新規ファイルを一旦保存
◆ファイル→名前を付けて保存(リース図案ファイル)。形式はPNGでOK、松笠ファイルは閉じてOKです
(画像F)クリスマスっぽい柄を選びました
お好きなモドコを丸く選択し、新規ファイルにコピペして集めます(丸モドコファイルとして名前をつけて保存)
(画像F)参考:丸の直径25目~37目
(画像H)レイヤ管理ウィンドウ
レイヤとは階層のこと、リース図案ファイルに階層を造ると、松笠ベースの上に丸モドコを浮かせて自由に配置できるようになります
リース図案ファイルを開く
◆表示→レイヤ管理ウィンドウ
◆レイヤ管理ウィンドウの”レイヤの新規作成ボタン”でnoname001、002、003まで作成しておく(画像H)
(画像J)試しに赤丸を動かしてみて下さい…浮いている
(画像K)
丸モドコファイルを開く(リース図案ファイルは閉じなくてよい)
◆色の選択で赤丸モドコを3つ一気に選択→右Clickメニュー→コピー
◆【←□ 前のウィンドウ】でリース図案ファイルを前面に
◆レイヤ管理ウィンドウのnoname001を1Click、右Clickメニュー→”貼り付け”、赤丸モドコを3つのせます
(画像J)
◆noname002に緑丸モドコ、noname003に黄丸モドコをのせます(画像K)
◆レイヤ管理ウィンドウでnoname001を1Click、赤丸モドコを個別に選択→移動で配置していく
*各レイヤは〇×で見えなくすることが可能
*レイヤを選択→▲▼ボタンで上下入れ替えが可能
*同色同士を重ねてしまうと選択範囲の解除をした時点でくっついてしまいます。そんなときは更にレイヤを増やして1つ1つ分けましょう
緑丸モドコと黄丸モドコもそれぞれ配置する
◆ファイル→名前を付けて保存
レイヤを含むファイルはEDGE形式で保存になります。のちのちwindowsのファイルアイコンでは中身が見えなくなりますので、名前で分かるようにしましょう
消しゴムは面倒…
(画像L)下の松笠が選択される
(画像M)赤丸を見えなくして確認
松笠ベースと丸モドコが重なっているところを修正していきます
◆レイヤ管理ウィンドウでnoname001赤丸モドコを〇見えるにしておく
◆レイヤ管理ウィンドウでnoname000松笠を1Clickして操作可にする
◆円形領域の選択を1Click、レ:横幅=縦幅 レ:背景色は選択しない レ:ドラッグ開始点中心
見えている赤丸モドコ部分を中心から丸く選択する(画像L)
…赤丸モドコの形に下の松笠が選択されます。
カーソルを選択範囲にあてて、右Clickメニュー→”選択範囲除去”で一気に消す(画像M)
刺繍の際、赤とグレー2色が隣同士のところは1目空けたいので消しゴムで1目づつ松笠のグレーの方を消す
同じように他の丸モドコの下もくり抜く
◆ファイル→上書き保存
ここからは好みで…現在松笠ベースは正円でできています。どうしても人工的な印象ですね。
ふちの部分をランダムに消したり描き足したりすることで、植物のトゲトゲ感を出すと良いと思います。まずは刺繍しづらそうなところ(離れすぎてる1目など)を優先的に消し、円からはみ出したり引っ込んだりするよう描き足してみて下さい。
紙の図案はすぐ逆さにできて良いですよね
(画像N)Xbox Game Bar
今回の図案は1枚に印刷ですと1目が細かすぎるので、2枚に分けて印刷しました…
◆ズームで図案の半分くらいを画面に出して、スクリーンショットする
Windows11 標準機能
[Windows]+[prt sc]
《ノートPCは[Windows]+[fn]+[prt sc]》
C:\Users\(ユーザー名)\Pictures\Screenshots(スクリーンショット)
にPNGで保存される
Windows11 標準でインストール済み Xbox Game Bar
ゲーム用ですが画像や動画キャプチャが可能です
[Windows]+[G]
→(画像N)のカメラボタンを押す
C:\Users\(ユーザー名)\Videos\Captures(キャプチャ)
にPNGで保存される
…自分はフリーソフト『Greenshot』愛用してます。
今回は応用編ということで、円形の切り出しやレイヤなどの機能を紹介いたしましたが…いかがでしたか?
レイヤを使うと多色のデザインが組みやすくなり、新しいアイディアが浮かびそうな気がします。
皆様の創意あふれるこぎん作品の一助となりましたら幸いです。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!